メメント・モリのタトゥー
メメント・モリはラテン語で「死を忘れるな」という意味です。タトゥーでは、たいていスカル、砂時計、燃えるろうそく、止まった時計の形をとります。どれも、時間が尽きていくことを描いた何世紀ものヨーロッパ美術から借りてきたモチーフです。
60点のデザインメメント・モリの意味
メメント・モリは「死を忘れるな」という意味のラテン語の言葉です。ひとつの絵ではなく、芸術家たちが何世紀にもわたって同じことを伝えるために使ってきた品々の一群です。スカル、砂時計、燃え尽きていくろうそく、時計、しおれていく花。
そのため、ゴシックタトゥーのなかでも特に応用のきくモチーフのひとつです。本格的な静物画を入れることも、ひとつの品だけを選んで考え全体を託すこともできます。ギャラリーには、スカル、砂時計、燃えるろうそくの定番の静物画、スカルと薔薇の間で砂を落とす砂時計、文字盤がスカルになったアンティークの懐中時計、ろうを垂らしながら残りわずかまで燃え尽きたろうそく、翼のある砂時計、砂時計を持つ骸骨の手、スカルとしおれた花を描いたヴィクトリア朝の静物画、ローマ数字とスカルをあしらった壊れた時計を収めています。
その起源
この考えは古代からあります。セネカやマルクス・アウレリウスといったストア派の著述家たちは、よりよく生きるために死を心に留めておくという実践に、何度も立ち返りました。凱旋するローマの将軍の後ろに従者が乗り、彼らが死すべき存在であることを思い出させていた、という話もよく耳にするでしょう。この話はのちの著述家によるもので、正確な言葉もはっきりしないので、言い伝えとして受け止めておきましょう。
この2語の言葉は、死を思い出させることが信仰の一部だったキリスト教ヨーロッパで、決まった標語になりました。16〜17世紀には、指輪、ブローチ、墓碑に登場します。当時の時計職人はスカルの形をした小さな時計までつくっていて、ギャラリーにある文字盤がスカルの懐中時計は、見た目以上に古い精神をもっていることになります。
メメント・モリのイメージの最も豊かな源はヴァニタスの静物画で、17世紀のネーデルラント連邦共和国で、ライデンとハールレムを中心に大量に描かれました。ライデンのハルメン・ステーンウェイクやハールレムのピーテル・クラースといった画家たちは、スカル、砂時計、消えかけたろうそく、本、時計、花をテーブルの上に並べました。その名前はラテン語聖書の『伝道の書(コヘレトの言葉)』冒頭の「vanitas vanitatum」、すなわち「空の空」に由来します。こうした絵の中の品はどれも、富も学問も美しさもすべて終わる、と語るために選ばれていました。
同じシンボルは墓石にも移りました。17〜18世紀のニューイングランドでは、石工たちが粘板岩の墓石を翼のあるスカルや翼のある砂時計で飾りました。「テンプス・フギト」、つまり「時は飛ぶように過ぎる」というラテン語の言葉を、そのまま絵にしたものです。
それぞれの品が語ること
| 品 | 伝統的な解釈 |
|---|---|
| スカル | 死そのもの、誰もが迎える終わり |
| 砂時計 | 限られた長さの命、尽きていく時間 |
| 翼のある砂時計 | 時は飛ぶように過ぎる |
| 燃えるろうそく | 自らを燃やし尽くしていく命 |
| 吹き消された、または消えかけたろうそく | 死、終わったばかりの命 |
| しおれていく花 | 若さと美しさの衰え |
| 懐中時計や時計 | 過ぎゆく時間。止まった時計はある瞬間を刻む |
上の球に残った砂の量を、入れる人に残された時間と読むこともあります。この解釈は現代のもので、意図をもって決めておく価値があります。上がほとんど空の砂時計は、ひっくり返したばかりの砂時計より重いメッセージを送るからです。
現代の意味
現在、メメント・モリは警告というより、モチベーションとして読み取られることが多くなっています。その現代の復活は、死を思い出すことが時間の浪費をやめる方法とされるストア哲学への関心の高まりに負うところが大きいのです。喪失のあと、健康上の不安を経験したあと、あるいは忙しい生活への静かな重しとして選ぶ人もいます。
時計には、ヴァニタスの画家たちが意図しなかった個人的な使い方が生まれました。多くの人は、子どもが生まれた時刻や親が亡くなった時刻など、意味のある時刻に針を合わせます。そうするなら、時刻を書いてアーティストに渡し、ステンシルで確認しましょう。正確な時刻を読み取れるようになるずっと前に、文字盤は「時計」としてしか読み取られないからです。
人気のデザインと組み合わせ
本格的な静物画は、絵画に最も忠実なデザインです。明確な序列が必要で、ひとつの品、たいていはスカルを主役にし、砂時計とろうそくをその後ろか横に置きます。3つの品を同じ大きさで一列に並べると、構図ではなく棚のように見えてしまいます。
砂時計だけのデザインはもともと縦長なので、前腕の内側、背骨、ふくらはぎの裏側に合います。翼を加えれば横に広がり、胸や背中上部によい作品になります。
ろうそくは、最もシンプルなメメント・モリです。長くろうを垂らした細いろうそく1本は、小さなサイズでもエレガントで、炎のまわりを飛ぶ蛾を加えると、光に引き寄せられる魂という古いイメージが加わります。
スカルと薔薇:砂時計の横に黒薔薇を置くと、花を何本も並べることなく、衰えていく美というヴァニタスのテーマを取り入れられます。
砂時計を持つ骸骨の手は、死神のイメージと重なり、死があなたに残り時間を差し出していると読み取ることもできます。
レタリング:「memento mori」や「tempus fugit」という言葉をブラックレターで入れると、このモチーフによく合います。言葉と書体が同じ時代のものだからです。レイアウトはゴシックレタリングジェネレーターで試せます。
合うスタイル
エッチングは、この時代に最も近いスタイルです。ヴァニタスを題材にした版画は広く出回り、細いクロスハッチングがスカルや布に17世紀の版画のような趣を与えます。その効果はエッチングのデザインでご覧ください。
ブラック&グレーのリアリズムは、ヴァニタスの絵画的な側面を再現します。磨かれた頭蓋骨、半透明のろう、炎のまわりの光。
ファインラインは、ろうそくや小さな砂時計など単体の品には向いていますが、品がひしめく静物画には向きません。
赤の差し色は、ここでは置き場所に迷いません。ろうそくの炎や、砂時計の中を落ちていく赤い薔薇の花びらなどです。
ドットワークは、砂を見事に表現します。砂粒をひとつずつ彫ることはできませんが、各球に点描のかたまりを入れ、その間を点の流れでつなげば、どの距離から見ても砂として読み取れます。
部位とサイズ
- 砂時計: 2つの球、枠の柱、砂の流れが分かれたままになるよう、高さ約6〜8cm以上。
- ローマ数字の時計や懐中時計: 直径約6〜8cm。それより小さいなら、数字を目盛りに置き換えないと、ぼやけて輪になってしまいます。
- ろうそく: 約5cmから成り立つので、手首や足首に合う数少ないメメント・モリのシンボルのひとつです。
- 3つ以上の品を並べた本格的な静物画: 最低でも約13〜18cm。前腕の内側(前腕のデザイン)、ふくらはぎ、太ももの外側が定番の居場所です。
- レタリング: ブラックレターは文字の内側の空間が狭く埋まりやすいので、小文字の高さは最低でも約1cmにしましょう。
プロンプトの使い方
ここにあるデザインはすべてAIによるコンセプトなので、彫る前に、選んだデザインをアーティストに体に合わせて描き直してもらいましょう。どのデザインも開くとChatGPTのプロンプトをコピーできるので、スカルをカラスに、ろうそくを懐中時計に替えて、自分だけのバージョンをつくってみてください。
メメント・モリのタトゥーデザイン
よくある質問
メメント・モリのタトゥーにはどんな意味がありますか?
「死を忘れるな」、つまり人生は短いというリマインダーです。多くの人は、暗い気持ちではなくモチベーションとして入れています。何ひとつ保証されていないのだから、大切なことに時間を使おう、という後押しです。
砂時計のタトゥーにはどんな意味がありますか?
砂時計は、時の流れと、限られた長さをもつ命を表します。メメント・モリの美術では、砂が絶えず落ち続けていることを示しています。翼のある砂時計は、「時は飛ぶように過ぎる」という考えを加えます。
ゴシックタトゥーのろうそくにはどんな意味がありますか?
燃えるろうそくは自らを燃やし尽くしていく命で、消えかけた、あるいは吹き消されたろうそくは死を表します。17世紀オランダのヴァニタス画家たちはろうそくをこのように使い、その意味はそのままゴシックタトゥーに引き継がれています。
メメント・モリは宗教的なタトゥーですか?
そうなることもありますが、そうである必要はありません。この考えは古代のストア哲学にもキリスト教の信仰にも見られ、現在では、その実践的なメッセージが好きな、無宗教の人が入れることも同じくらい多くあります。
メメント・モリのつづりは?
「memento mori」で、mementoの最初の母音はeです。「momento mori」はよくあるつづりの間違いなので、文字を入れる前にステンシルをよく確認しましょう。












